自動車保険にはSAP、PAPなどの契約に加え、契約内容を限定したり追加、補足したりする特約があるのはご存じでしょうか。知っていると保険料の割引などに役立つので、チェックしましょう。
「特約1 運転者家族限定特約」
これは運転者を本人、その妻、同居している親族、別居していても未婚の子どもに限定するもので、この特約を付けると保険としてのリスクが減るため、保険料が割安になる仕組みです。ただし、上記で限定した以外の人が運転中に起こした事故については、対人、対物、自尊、搭乗者傷害などの保険が一切支払われなくなります。
「特約2 年齢条件に関する特約」
その名の通り、運転者の年齢条件を設定する特約のことです。種類としては21歳未満、26歳未満、30歳未満の限定となります。具体的にいいますと30歳未満の条件を設定した場合は、29歳の人が運転して事故を起こした場合は保険の対象になりません。ただし自分が30歳以上。たまに運転する奥さんが20代などという場合は臨時運転者特約をつけて、条件は「30歳未満不担保」で契約した方がお得なことがあります。
「特約3 他車運転危険担保特約」
他人の車を運転して事故を起こしても、自分の入っている保険を使えるという特約になります。
使える保険の種類は基本的に
- 対人賠償保険
- 対物賠償保険
- 自損事故保険
です。
PAPとSAPで微妙に適用が異なり、PAPですと上の3つに加えて無保険車傷害も適用されます。しかしながら、SAPではいけないということではなく、SAPだと最初から無保険車傷害が被保険車に搭乗中以外も支払い対象となっているため、適用対象外となっているだけです。保険は支払われますからご安心を。
「特約4 ファミリーバイク特約」
記名被保険者、その配偶者、同居の親族、別居の子どもで未婚が所有、もしくは借用した125cc以下のバイクで対人、対物、自損事故を起こした場合に保険が支払われるというものです。これはSAP、PAPに特約としてつけることが可能です。これは上で述べた年齢条件特約で設定した年齢よりも低い年齢の運転者が事故を起こした場合も、保障の対象となります。
「特約5 エアバック装着車、ABS装着車割引特約」
エアバックを装着している車の場合、搭乗者傷害保険の保険料が10%安くなるという内容です。また、ABS(アンチブレーキロックシステム)が装着されている場合、こちらも事故の確率が減るため対人賠償保険、対物賠償保険、搭乗者傷害保険、車両保険の保険料が5%割引になるという仕組みです。